染みるぜ、エビバデ
今回は、中々治りの悪い口内炎。
バンドで歌うのも痛くて少しキツくなってきた。
そんな中、昔のバンドメンバーだった仲間が結婚するとの知らせが。
昔のメンバーが全員、式に集まるという訳で披露宴の余興で一曲、歌うことになった。
約1年ぶりのTOKYO。
空港のセブンで早速、おにぎりを買い、ゆっくりとフィルムを脱がし、じっくりと一口、一口、味わって喰らう。
泣きそう。
最早、帰国の際の恒例儀式。
しかし、今回はいつもの感動が少しばかり足りない。
口内炎が染みて、痛いのだ。
治りが悪いどころか、最近痛みが増してきている気がする。
とにかく式場へ急ごう。
到着すると懐かしのメンツが勢揃い。
痛みをアルコールで麻痺させ、久し振りにこのメンバーでの演奏。
楽しまなきゃバチが当たる。そして、何より友のめでたい宴を盛大に祝いたいではないか。
結果、痛みよりも、アルコールが勝った。
歌えはしたがその分、我ながら酷い歌だったと思う。
だが、もう俺はプロの歌手ではない。
気にすることはない。
その晩は久々に痛みを忘れ、飲んで飲んで飲みまくった。
翌日、翌々日、久々に日本のうまい飯を喰いまくった。
やはり、何を喰っても舌が染みて痛い。
ビールや焼酎、更に日本酒、
彼等がしばし痛みから俺を解放してくれるのが救いであった。
どうやら今回の口内炎は市販薬では治らないのかもしれない。
タイへ戻ったら病院に行って薬をもらおう。
2017年、5月。